新大陸への誘い

 If it measures good, and sound bad, it is bad.
ファインメット関連
頒布先

6C45Piシングル調整2

私が使っていたAFT MODEL7のエンクロージャーは一番最初にテスト的に作った物で、その後SamizuAcousticsさんが最適化されて市販品は一回り小さいサイズとなっています。先日プロトタイプと市販品のエンクロージャーに同じユニットを設置して比較させていただいたのですが、周波数のバランスが市販品のエンクロージャーの方が自然でしたので、プロトタイプのエンクロージャーをカットして市販品とほぼ同じサイズとしていただきました。
それに伴い、駆動している6C45Pi単段アンプでの駆動で高域が少し耳につくようになったのと、再現される音場の奥行き感が少し希薄になったので、電源の構成を少し変更しました。

08316C45PI

スピーカーケーブルに癖の無い物が使われている場合、耳につく音がある場合その領域の周波数の電源の供給が間に合っていない場合が殆どです。アウトプットトランスへの電力供給はこれまで100uF 944Uの高域の特性の悪さを補うために0.1uFのBMと0.22uFのMundorfをパラで接続してありましたが、100mHのチョークの後に100uF 944Uよりも高域特性のすぐれている52uF 944Uをとりつけました。これだけでも相当出力される周波数と位相のバランスは変わります。今回の場合電源トランスが充分すぎる容量が確保されているので、その差が顕著に現れました。

またこの回路はコンデンサーインプットとなっているため、最初のチョークのコアサイズがチョークインプットと比較して低域への影響が小さいので、手持の32Hの小型チョークの内部をパラ使いで8Hとして接続しました。24Hの大型コアサイズのものとDCRも1割も変わりませんのでプレート電圧が大きく下がる事はありませんでした。これによって極低域の再現能力は悪化しましたが、AFT MODEL7がその領域の主は数の再生が弱いという事もあるので聴感で許容範囲と感じました。

整流素子にSiCのショットキーをつかっているためヒゲノイズを避けて通る事ができません。ここにビーズをつけると若干電源の供給能力が悪くなるのですが、今回をそれを補ってもあまりがあるぐらいの電源ですので、ピーズをとりつけて初めコンに蓄えられる電力の高品質化を計りました。

アンプの配線にはそれほど時間がかかりませんが、アンプの音質と性能を決める小さな調整の積み重ねの時間はどれだけかかるか分かりません。

AFT MODEL 7 FIELD COIL LOUDSPEAKER

拙宅のメインのシステムは2つありまして、最近はもっぱらAudio Feast AFT MODEL7に取り組んでいます。このユニットは国内ではSamizuAcousticsが販売をされています。
Samizu Acoustics 〜Audio Feast国内販売〜
AFT MODEL7はマグネットが励磁回路のユニットで、永久磁石回路と比較して磁気特性がリニアですので出力される音の傾向もナチュラルそのもです。従来の励磁回路は比較的高電圧での励磁ですがAFT MODEL7は6.3V前後と低い値となっています。これはユニットの特性を測定して合わせた物で聴感でもベストな値となっています。電源回路も非常に重要でアンプと同様設計思想がそのまま生かす事ができます。Audio Feastさんでは電源の種類を3種類準備されていまして、こちらに紹介されています。
AFT Fieldcoil Power Supply
私の電源はこのどれでもなく、以前使っていたものを流用しています。こちらについては別途紹介させていただこうと思います。

スピーカー単体の高音質化についてはタイムドメイン社の製品について以前取り組んでいましたので、そのときの経験をもとにすこしずつAFT MODEL7に対して取り組んでいこうと思います。(そもそもその必要が無いレベルではあるのですが・・)

電気回路に電力が供給されると経路に振動が発生しその振動による起電力で信号が濁るというのが、タイムドメイン社の由井氏が提唱されています。これについては嫌という程実感しています。スピーカーユニット単体で電力が供給される部分はボイスコイルです。ユニットの端子とボイスコイルの間の振動対策が一番効果的なのは間違いがないのですが、これまで仕様してきたユニットでは物理的に施工が困難でした。そんなこともあって、スピーカーケーブルや端子の振動対策を実施してきました。

model7
※写真はSamizu Acousticsさんのサイトからお借りしました。

AFT MODEL7の信号はLEMO端子で受けられあと、LEMO端子にボイスコイルの配線がハンダ付けされています。このLEMOの端子はバスケットにとりつけられているため、ユニットの振動の影響を受けた電力がボイスコイルに供給されていると想定しました。そのためボイスコイルの配線のハンダを一旦外し、そこに10cm程度のRSCB 0.1sqにガン球を取り付けけた配線を介してボイスコイル配線をとりつけて振動のアイソレートをしました。
ガン玉
とりあえずの仮配線ですのでテープでバスケットに仮固定です。

早速ユニットをエンクロージャーにとりつけて試聴しましたが、スピーカーケーブルの制振をした場合を遥かに超える効果となりました。
 

6C45Piシングル調整1

6C45Piシングルですが、少しずつですが配線や部品定数を更新しています。
高音ですこしガチャつく音源があったので、グリッドに接続している抵抗と、グリッドリーク抵抗の値を変更しました。

グリッド抵抗:520Ω→510Ω
グリッドリーク抵抗:100lΩ→62kΩ

音量が少し下がりましたが許容範囲です。

つぎに変更したのは、アウトプットトランスに一番近いコンデンサ。これまではBM 0.3uFがつけてありましたが、0.1uBMと0.22uFのMunforf Evoにしました。この組み合わせが一番空間の広がりが自然です。この辺りは、整流後のコンデンサーとの兼ね合いになってきます。
ここの値の変更ですが、出力されてくる位相の微調整のためです。値も重要ですがコンデンサーの銘柄に依存する部分も大きいです。この辺りの調整には振動モードも関係しているのでしょう。
傾向としては、励磁電源の電圧を0.3Vぐらい下げたような雰囲気ですが、低域の芯がボケずに張りがあります。

スクリーンショット 2019-08-03 7.01.36
このアンプの最大の利点は840VAのアイソレーショントランスを電源トランスとしてつかえることでしょう。夏用のアンプとして大活躍しています。
 

6C45Piファインメットアンプの部品

アンプを組む際に自宅にある物を基本的に使っていますが、今回のような比較的小規模なアンプでどれぐらいの部品代がかかっているかちょっと調べてみました。トランス類はほぼ全て特注品ですが、ゼネラルトランス販売さんで市販されているもの置き換えて価格を算出してみました。
  • アウトプット FME-20 53,000 円 × 2
  • チョークトランス FM-2430 100,000円 × 1
  • チョークトランス FM-01?? 15,000円 × 1
  • アイソレーション FMPT-90 57,000円 × 1
  • コア 800円 × 3
  • インプット FM-0615 29,000円 × 2
  • SiC ROHM 500円 × 4
  • コンデンサ 944U100uF 6,700円 × 5
  • コンデンサ BlackMatter 6,200円 × 6
  • WE板抵抗 100Ω 2,000円 × 2
  • カーボン抵抗 各種 50円 × 10
  • ヒータートランス※ 5A 3,500円 × 1
  • 6C45Pi  2本 5,000円 × 1
  • 小計 425,000円 

  • アイソレーション FMPT-840 750,000円 × 1
  • 合計 1,175,000円
  ※ヒータートランスは東栄変成器のものを使用

実際のところこれらの部品の他に真空管ソケットやケース、配線材、端子類などが必要となりますが、電源トランスで使用しているアイソレーショントランスは別として40 万円強の部品代となりました。(ヒータートランスは非ファインメット)これでも2A3シングルや8417シングルと比較するとかなり妥協をした構成です。
6C45Pi単段アンプは1W未満の出力ですので流石に爆音での再生はできませんが、シンプルな回路のなため多段増幅では実現が難しいのではないかと感じられるほど洗練された音です。また電源回路に充分余裕をもたせてありますので、小音量でもキッチリAFT model7をドライブする事ができます。ちなみに励磁電源、DAC電源、DAC I/V,ライントランスも全てファインメットで944U,BlackMatterの構成です。結局のところ真空管、DAC、励磁コイルとドライブするものは違えども電源の整備をしているだけのように思います。ファインメットを使ったシステムの調整は非常にシビアですがファインメットでしか実現できない繊細な空間再生とリニアでレスポンスの優れた再生音となっています。




6C45Piシングル電源トランス

6C45Piの電源トランスですが、90VAのアイソレーショントランス今回は使いました。
よくよく考えてみると、この90VAのアイソレーショントランスがつながっている先は840VAのアイソレーショントランスです。
Audio Feast FM-TPT840VA FINEMET Toroidal Isolation Power Transformer 840VA
ISOLATION
ならばいっそのこと90VAのアイソレーショントランスを外しました。
ブリッジ
840VAのアイソレーショントランスがこれまでの最大サイズの電源トランスに早変わりです。
90VAのアイソレーショントランスが律速になっているとは夢にも思っていませんでしたが、出力された音楽を聴いておったまげました。ミニワッターの6C45Piシングルですが、低域の速さの次元が全く異なりました。これに伴って電圧は110Vから100Vになりましたが、そのデメリットを補ってあまりが相当あります。
ついでに少しジージー音が残っていましたので、ヒーターバイアス回路を追加しました。
スクリーンショット 2019-07-20 11.35.03
これまで電源として使っていた90VAのアイソレーショントランスはヒーター電源トランスのアイソレーショントランスとして利用するとともに、ヒーター電源出力、ヒーターバイアスはファインメットコアを通して電源を供給しました。傍熱管やヒーターバイアスの電源の質の差でも音質にかなりの影響があるんですね。音質だけ追い求めるのなら将来、大型ファインメットトロイダルトランスが主流になるかもです。

6C45Piシングル

2ヶ月振りの更新です。この間1ヶ月は海外、残りの1ヶ月は国内出張の繰り返しでしたので、自宅にいることが殆どできませんでした。半年以上かけて製作した8417シングルで一段落したということあり、自宅にいるときはほとんど音楽をきいていました。そんな中、昨年の12月に検討をした2A3シングル固定バイアスの回路を思い出しまして再検討していました。
その前段が6C45Piの1段増幅です。これが丁度6C45Piシングルの回路とほぼ同じ回路です。
6C45Piについては以前プッシュプルのアンプを製作したことがありますが、すでに解体済みでしたのでそシングルの回路についてテストをすることとしました。好みの問題かとは思いますがどうしてもプッシュプルの音が好きになれないのも一因です。
回路は至って簡単ですので、いかに自然な音にするかという事が課題となります。
6C45Pi
使用する部品としては、トランス類は全てファインメット。コンデンサーも944UないしはBlackMatterとしました。
簡単にくんではみたもののこれらの部品をつかうと回路は簡単なのですがどうしてもそこそこの規模のスペースが必要となります。
「電源部」
手持の余剰部品をメインで使うために、944Uは100uFとしました。使用した944Uが100uFということもあって0.1uFのBlackMatterで補正をしています。手持で使えそうな電源トランスが100V:100Vのアイソレーショントランスしかありませんでしたので、電圧を確保するためにブリッジ整流としました。24Hのチョークはメインの2A3シングルから拝借。24Hと100mHの2段チョークのコンデンサーインプットとしました。24Hのチョークがもう一つ揃いがあれば倍電圧整流でチョークインプットも可能だと思います。
6C45Pi2

「真空管、アウトプット部」
6C45Pi3
アウトプットは以前2A3で使っていたFME-20を使いました。このアウトプットはユニバーサルタイプですので、1次を5KΩの設定としてあります。回路的には自己バイアスですので、カソード抵抗はWesternの板抵抗、コンデンサーは944U+BlackMatterです。グリッドリーク抵抗やグリッド負荷の抵抗は適当なものがなかったので、普通のカーボン抵抗で音を聴きながら定数を探りました。
また、ゲインが少し足りないと感じましたので、インプットチョークとしてFM-0615を使っています。
これにより、インプット側と真空管側の縁を切る事ができますので、今後は固定バイアスも視野に入れようと思っています。

「全景」
ということで、この簡単な回路の真空管アンプでも机を占領してしまっています。
ヒーター電源はファインメットは準備できなかったですので、東栄のものを使っています。6C45Piは傍熱管ですので、直熱管ほど音質への影響はないですがこちらも今後の課題の一つです。
6C45Pi1

AFT model7での調整ですが、信号を通る経路が少ないためにこの構成でも必要かつ十分な音量を稼ぐ事ができ、音の広がりも自然でファインメットケミコンレスの良さは充分に感じられますので、自然にを楽しむ事ができています。

発熱も少ないですので、夏に使うにはもってこいです。


Samizu Acoustics 8417single 最終章

5月11日拙宅に愛知県内からSamizu AcustiocsさんのTLT-1010を使われている方が、拙宅にATF model7の試聴にこられました。それに合わせて妙高からSamizu Acousticsさんが拙宅にこられました。

このTLT-1010ですが、ある意味万能のライントランスでライントランスのみならず電流駆動のIV変換に利用してもすばらしいパフォーマンスを発揮します。拙宅の試聴用のDACも1台はTLT-1010,もう一台がTLT-1545です。一般的に販売されているアンプですとTLT-1010で充分ですのでコストパフォーマンスは相当戦いです。
SamizuAcousticsさんで数量限定で下取り品の特売をされているようです。この下取り品ですが、全てTLT-1545へのアップグレードに伴うものとのことです。詳細はSamizu Acusticsさんのサイトをご参照ください。(2019.5.13現在)
ファインメット®ワールド

拙宅に常設してあるAFT model7はプロトタイプの箱に入っているので、今回わざわざ製品版の箱におさまったAFTmodel7をもちこんでいただきました。箱の大きさが最適化されているということで、更に再生音のバランスが整っているのには驚きました。試聴されたお二方も7inchのシングルコーンでこれほどまでのワイドレンジと臨場感で再生する環境が実現できるのには驚かれていました。
試聴している最中も、SamizuAcousticsさんと御試聴されたお二方は音楽の再生について熱く語られていました。ポイントはオーディオを趣味とされる方ははミュージックラバーかオーディオファイル大きく分類されるということ。今回こられたお二方はミージックラバーとお見受けいたしました。(^^

夕刻には試聴会も終わって、しばしSamizuAcousticsさんと雑談をしたあとアンプを車に積み込みました。なんだか寂しいような嬉しいような複雑な気持ちでしたが次にすすむためには必要なステップです。

8417
翌日早速写真がおくられてきました。無事妙高のSamizuAcousticsさんで音楽を奏で始めたとの事。(写真は設置したてのもの)
ひと安心です。しっかしまあ、このアンプだれがみても下の電源部分がラックで、上の部分だけがアンプに見えますね。

是非みなさん、妙高まで足をお運びください。妙高の天然水でいれた美味しいコーヒーを飲みながら最高の再生環境で音楽を楽しむ事ができることまちがいなしです。

Samizu Acoustics

Google Map







 

Samizu Acoustics 8417single 3

8417 Single ですがモノブロックの図面がとどきました。どうせならやれる事は全部やってしまおうとそこで自分用の電源トランスもつかってモノブロックへ改造しました。多分存在する数少ないファインメットアンプの中でも最高峰だと思います。

8417 Single Mono Block for Samizu Acoustics

回路図は6GB8となっていますが、SamizuAcousiticsさんでは8417を使われますので、拙宅でもRCA 8417 で音の調整をしました。

8417

AFT model7の潜在能力は計り知れませんが、このレベルのファインメットアンプで駆動すると、これまで聴いた事の無い普通の音で音楽を奏でています。(笑)
まだまだ、音質改善のメニューはありますがいったんこれで妙高の試聴室で使っていただこうと思います。

Samizu Acoustics 8417single 2

Samizu Acousticsさんの8417 singleの箱の中身はざっとこんな感じです。左側二つの箱が整流管以降のモノブロックのチョークインプット回路。90VAx2のチョークがモノブロックという構成です。右側の箱が電源とバイアス電源回路です。それを右上の真空管に接続となります。
木箱入り
アウトプットは使い勝手が良いようにケースに乗せる事としました。
アウトプット
これらを組み合わせて組むとこんな感じになります。
アンプ
ほとんどが電源関係となります。真空管部の下の箱はインターステージトランスが入っています。真空管部と分離する事でメンテナンスや改造が容易にできます。

ファインメットアンプをちゃんと組もうとすると、現在まともに使えるコンデンサーが944Uぐらいとなtりますので最低で是ぐらいの規模になってしまいます。
一言にファインメットアンプといっても、いろいろありますが現状では最高の部類ではないでしょうか。
このレベルになると944Uも特性的に使う事ができるもの47uF以下に本来限られるのですが、手持がないため100uF−160uFを使用しているため箱の中がスカスカのように見えますが、33uF-47uFにおきかえるといっぱいになってしまいます。とりあえず33uFを大量に発注しましたので、届いた後のお楽しみですね。




 

Samizu Acoustics 8417single 1

Samizu AcousticsさんがAFT model7用にアンプを新調されるということで、アンプの製作を仰せつかりました。まだまだ、拙宅の8417singleも先日ドライバートランスを導入したばかりのテスト中なのですが、いきなり40kg越えの部材が郵送されてきました。

スクリーンショット 2019-04-12 20.20.22

アウトプット :360VA 8417シングル専用
チョーク :350VA  24H 250mA
:180VA  0.7H 400mA
:FM-5050
電源 : 360VA 8417シングル専用

なんか変だなと思って部材を並べてみましたら、整流管以降はモノブロック構成となっていました。
メインで使用するコンデンサーは944Uです。現時点での究極を目指すのでしたら、33uFまたは47uFで統一するのが理想ですが、さすがに全てをその容量で揃える事が現状では部材不足ということで、適当な容量のものが同封されていました。

はてさてどうしたものかと構想を練る事3日間。最終的に944Uの種類を変更する事を考慮すると、そこそこの面積が必要という事で、電源とチョークの部分を分けた箱付め仕様としました。
早速ホームセンターへいって木材をカットしてケースを作成しました。
1amp
殆どの部分が電源です。少しずつすすめていこうと思います。

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