2017/09/30

ブリッジ整流から両波整流へ

これまでは220V-0のebayで購入した真空管IV用のトランスをつかってダブルチョークインプットとしていましたが、ヤフオクで240V-0-240Vと0-6.3Vの両波出力の電気音響製のQC-12というトランスが出品されていましたので落札しました。
重量比で2倍近くありますので、ある程度はコア容量に余裕があることと思います。電気音響という会社名は知りませんでしたので少し調べてみましたところ1989年に村田製作所に吸収合併とありました。ですので少なくとも28年以上前の物となります。住所が大田区西六郷でしたので学生のころ近所に住んでいましたので懐かしい地名でした。さすがにそれだけ古いと絶縁が悪くなっている可能性もあるのでメガテスターで確認をしたところ問題はありませんでした。
早速ブリッジ整流のSICダイオード4個を取り外しそのうちの2個を使って両波整流に変更しました。またヒーター電源もこのトランスからとることができましたので、東栄変成器のヒータートランスからQC-12へ移行しました。
240Vacの両波整流でダブルチョークインプットとしたところ負荷時でB+が215V、ヒーター電圧が6.9Vとなったため一次側の100Vの入力タップを100Vから115Vに変更しました。B+が196V、ヒーター電圧が6.1Vとなりました。
これまでもそうでしたが、ブリッジ整流よりも両波整流の方が雑味がない傾向です。ダイオードの数が少ないからかもしれません。コアサイズのせいか低域も安定して取り替えて正解だと思います。
ファインメットトランスの場合は、SiCダイオードの足にファインメットビーズをつけると音が少しつまりましたが、この電源トランスの場合は取り付けた方がノイズ感が減りました。あらためて書き直した回路図はこのようになります。
170926 6C45N Single _01
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テストの意味もかねてカップリングの銘柄や容量、バイアス、DACのIV抵抗の値も調整しています。アンプにはボリュームがありませんので常にフルボリュームです。PC側のソフトボリュームでの調整となりますが、最大としたいところです。しかしながら収録されている音楽ファイルによってゲインが異なるので1kΩ、1,5kΩ、2kΩ、2.5kΩを交換しています。これについてはスイッチで切り替え式にしたいと思っています。
ファインメットアンプのような繊細さや空気感は希薄ですが、タイムドメインミニとの組み合わせですので低域をそれほど欲張らない聴き疲れしない音です。

2017/09/24

6C45Π Parafeed Sigleの調整

アンプやDACを作るときの手順で一番最初に検討するのは使用する目的。どのレベルをターゲットとするかをまず決めます。それが決まればシステムの概要がだいたい決まります。つぎに回路の検討、データーシートに全てが書かれている推奨回路はあくまでも推奨。分圧で電圧をかけている推奨回路でも別電源にした場合の方がいいときもありますし、IV抵抗の値もトランスのインピーダンスの値も回路やシステム構成よって変わってきます。
次に電圧のかけ方やコンデンサー定数などの調整。最後に部品の銘柄の選定や基板のパターンや配線の種類、シールドの方法などの検討となります。途中で回路が変われば再度このルーチンを繰り返してレベルアップを目指します。ようするに目的に応じた機器をつくるのにはバランスをとるのが非常に重要な事だと思います。一点豪華主義は本来の能力を発揮しきれず宝の持ち腐れになってしまう可能性が高いです。

今回のアンプはBGMメインのシステムですので、ある程度位相に違和感がなく音量もそれほど必要ではありません。もちろんオールファインメットで組むにこした事はないのですが、今回使用しているスピーカーのタイムドメインミニは実際メインのアンプにもつないでもみていますが、GS-1や励磁スピーカーほど変化が大きくなかったです。とはいえ一般的なスピーカーと比較すると位相に関しては相当シビアですので、位相特性の良い部品ばかりで構成できない今回はその点をどうやって克服していくが課題となっています。
まず、SA9227のSPDIF出力をWM8805でRJ16に変換してTDA1545A差動基板から電流出力をしてTLT-4399でIV変換をします。それをインプットチョークのTLT-0615を通ったところの波形が3VppとなるようにIV抵抗値を調整しました。なぜ2.8Vにしたかというと6C45Πのバイアスを-2〜3Vぐらいとした場合に、A級動作となるようにするためです。
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回路はこんな感じです。
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微妙な調整ですが、カップリングコンデンサーを0.37uFに変更しました。またBlue Cactusは高音でアルミの音が顕著にのって耳障りになったので、カップリングはBlackMatterとしました。
まだまだ、バラックの回路と部品の検討段階ですので仮配線です。今後更に調整をしていこうと思います。
【電源部】
アンプ
【アンプ部】
電源

しかしながらwebでDACやアンプの製作記事を良く探すのですが、部品レベルや電圧の調整をする記事をあまり見かけません。コンデンサー一つ、配線の種類一つで音が変化してシステムのクオリティやバランスが相当変化すると思うのですが、なぜでそのような試行錯誤の記事があまりないのでしょうね。不思議です。

2017/09/23

6C45Π Parafeed Single

余り物の寄せ集めの3rdシステムですが、他の2台と比較するとこのシステムは使っているパーツのクオリティがかなり低いのでこれまでにやってきたことを活かしてどこまでやれるのかのトライでもあります。
とりあえず、一番シンプルなシングルで組んではみたものの、メインの2種類のスピーカーをドライブするとなると厳しい物があります。ですので、ターゲットをタイムドメインミニとしました。
前回パッっとくんでみて音出しをしましたが、ケミコンレスの構成ですのである一般的なキットと比較よりはスッキリとしたキレの良い音となっていますが、オールファイトの他の2台と比較すると一聴してレベルの違いを感じます。至るところに引っかかるところがありますが、こればっかりはどうにもならないと感じました。そのためできるだけ嫌な音がでずに、聴き疲れしない音作りをするようにすることにしました。

  1. 電源
    まず、低音がスパッと出ないので、チョークインプットに変更しました。合わせて、音の立ち上がりを少しでも良くするために、電源電圧を高く設定しました。チョークインプットにするためには、手持ちのAC100V出力のファインメットトランスは使えませんでしたので、手持ちのAC220〜250Vのトロイダルトランスを使いました。
  2. プレートチョーク
    出力トランスが小さく低域がただでさえのびずにもたつくのを解消するために、プレートチョークをとりつけてIV変換した電圧をカップリングコンデンサーで直流をカットして出力トランスに接続することで、出力トランスの磁気飽和の影響を排除することができます。2A3や6BQ5の時にもこのパラフィード結合(クラーフ結合)は試しましたが、出力トランスの周波数特性があまり良くない場合とても有効な方法です。
    しかしながら、プレートチョークの位相特性が完全にフラットでないと位相ズレが起きます。今回の電源は位相特性がいいはずがないので、このあたりは電源に取り付けるコンデンサとカップリングコンデンサーで音を聞きながら調整です。
  3. バイアス調整
    B+電源電圧を上げたことにより、真空管の動作点が変わりましたので、無音時の電流値を測定して適切な動作となるバイアス電圧としました。
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更新後の回路とパーツはこんなかんじです。
ところどころに、小インダクタンスのチョークをいれてオリエントのクセを少しでも消せればと悪あがきです。
一番の変更点は、パラフィード接続としたことでしょうか。図面のパラフィード用のプレートチョークの表記がファインメットとなっていますが、実際はオリエントコアです。これは2A3用ですので十分流用可能なスペックでした。
カップリングコンデンサーはもう少し大きめの容量のものにしようと思いましたが、手持ちで使えそうなスペックのコンデンサーは0.22uFしかありませんでした。もう少し大きめの容量でもいいかもしれませんが、あまり大きいと低音がもたつきます。図面ではBlackMatterとなていますが、Blue Cactusと取っ替え引っ替えしています。派手な音の時はアルミのBlue Cactus。クラッシックの時はBlackMatterと言った感じです。

出力回路をパラフィードにすることで直流磁化の影響がなくなり低音はかなりはっきりしました。トレードオフで失うものはプレートチョークをつけることで位相の変化が起こり細やかな雰囲気感が損なわれてしまいます。オールファイトのアンプでオリエントコアのパラフィードチョークをつけて試した時は、即決でNGでしたが、今回は電源のレスポンスもそれほど高くなくタイムドメインミニの解像度も他の2セットのスピーカーと比較すると低いのもあいまって普段聴きには十分なレベルです。
コンデンサーは特性のある程度よいものをつかっていますので、サ行が耳に刺さるとか低音がボケるという感じはあまりありません。シンプルさを突き詰めたオールファイトの他の2台とは対極にあるようなアンプですが、用途と目的によってはこういうアンプもありかもです。とはいえ部品だけの価格でYoshii9が買えそうな・・・(冷汗)

部品リスト
2017/09/18

6C45Πシングルの検討(3rd システム)

タイムドメインの由井社長もアンプにフィードバックは無い方が良いとfacebookにかかれていました。
facebook  タイムドメイン アンプの話
比較対象がないと分らないのかもしれませんが、GS-1をYA-1で駆動したとき何かおかしいと思いアンプを模索するようになりました。YA-1の封印を解いて内部を確認してると東芝のTA7250BPが殆どデーターシートと同じ回路で組まれていました。もちろんアンプの中やケースは振動対策がばっちりです。このTA7250BPのブロックダイアグラムはこちらです。
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やはりアンプICということで、NFBを使った回路となっています。light,miniも同様にアンプICでNFBが使われています。駆動力を強力にすればと思い、LM3886なども使ってみましたが状況は改善されずに真空管アンプに足を踏み入れました。振動対策の観点では真空管の振動や響きを抑える事はほぼ不可能ですが、回路的には無帰還で組む事ができます。信号の振動による色づけはあるものの時間軸の狂いは解消されます。色づけ云々よりも元々の信号の時間軸がくるってしまっては本末転倒ですので、それ以来無帰還のアンプを使っています。無帰還の音に聞き慣れるとNFBがかかった音はどうしても耳につくようになります。丁度、NOSのDACばかり聴いているとオーバーサンプリングのDACの音が耳につくような感じです。
アンプの制作時にはTimedomain miniで最初のラフな調整をすることがほとんどです。そんなminiでさえもやはり無帰還のアンプをつかうと相当歯切れの良い音が出てきます。メインのGS-1には2A3,励磁には6C45Πの無帰還アンプが接続されているので、手持の部品でmini専用のアンプを作ろうと思いました。
6C45Πの球は10本ほど手元にありますし、PPアンプの調整に使っていた100Vのアイソレーショントランスがありますし、AMP-4の5kのアウトプットとSANSUIの10Hのチョークを使えばシングルアンプができます。回路的にはPPと比較して更にシンプルです。

6C45Πのネックは1.5Vppの入力ですと出力が小さく、励磁ユニットのような能率の良いユニットでないと音量が稼げません。2段増幅にすることも考えましたが、ここはシンプルにということでインプットトランスにTLT-0615を使って増幅した1段増幅の構成とする事にしました。
6C45Π PPのテストの際に使っていたソケットを取り付けた基板もありますし配線をするだけです。
6C45Πシングルテスト
バラックですが1時間ぐらいで音出しまでこぎ着けました。
電圧はスライダックで調整して、B+を140〜160Vぐらいまで変更して試聴です。
当初自己バイアスでカソードに無誘導のメタルクラッドとFCをつけていたのですが、どうしても音が曇るので固定バイアスとしています。固定バイアスにしてケミコンレスの構成になったのでスッキリとした音になりました。
手持の部材も特性の良い物はそれほど残っていないので、ある物を探しつつ音の調整を始めようと思います。ネックはやはりチョークとアウトプットトランスでしょうか。もともと大型のスピーカーを駆動する事を考えていませんので、50Hz 0.5Wぐらいまで出ればよいと考えてます。Timedomain miniではその音域はかなり弱いのでそれで十分かと思います。
回路図を簡単に書いてみました。
先のYA-1のTP7250BPのダイアグラムと比べると格段にシンプルです。
由井さんもなにかを通せば必ず劣化するということですので、出来るだけ通る物は少ないにこしたことはありません。
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このシンプルな回路でアンプを作成してみましたがが、Timedomain miniで話をしながら音楽を聴けるぐらいの音量となっています。このアンプも拙宅の他のアンプ同様は電源も信号も完全な無帰還でしかもケミコンレス。一聴して内蔵されているアンプと比較すると音の質の違うのが分ります。
有り合わせの部材での製作ですが、長時間聴いていても良いぐらいの音にはなってきましたし、チョークとアウトプットを変えれば結構なレベルとなる可能性を秘めた音です。
メインの機器で音楽を楽しんでいる合間をみて音の調整をすすめるとともに、シンプルなだけに再生機器の品質には相当敏感ですので、DACの検討も進めようと思います。

2017/09/08

6C45Πアンプケーシング その2

ケーシングでは、出来るだけメンテナンスを簡単にできるようにすることと見た目を出来るだけシンプルにするようにしました。また、当初からDAC電源とアンプの電源はとても一つの箱に入りきらないので別体としました。そのため真空管が乗った箱の中にはDAC基板、IV用のTLT-1010、7mHチョーク、950C 20uFのフィムコン、表から見える部分には8K 25W PPのファインメットアウトプットトランス、外部からの電源供給端子、SPDIF入力、バイアス電圧調整ボリューム、端子ぐらいです。
また、配線材は出来るだけ単線を用いるようにしました。電源関係の配線は1mmの銅線として、トランス2次側から真空管への信号伝達する部分はポリイミド被覆の0.4mmの単線を使いました。複線を使った部分は、DAC関係の部分とIV抵抗とトランス間の配線ぐらいです。
アンプ
使い勝手を少し考えて、SPDIFは光と同軸をスイッチで切り替えとしました。バイアスの調整はあらかじめ真空管の特性を調べておいて特性の近い球をペアとしてとりつけ、バイアス電圧を合わせるようにしました。B+電圧は160V、バイアスは-1.00Vで調整しています。

全体のサブシステムはこんな感じです。12A ACフィルターとアイソレーショントランスからの出力はメインの2A3を使うときは差し替えています。
システム
24Hの初段のチョークについては発注している物がまだとどかないので、2A3を使うときは箱から取り出してつなぎ変えています。
一般的な真空管アンプと比較すると、電源部分が結構場所をとっていますが大型の電源トランス、ファインメットチョークをつかって944Uのフィルムコンデンサーを使うとこれぐらいのサイズが最小の構成となってしまいます。

とりあえずこれでひとまず一件落着です。これから更にチューニングをすすめては行こうと思っています。次は2A3のアンプの整備ですが、タイ、中国と出張がつづきますので次にモチベーションが高くなるのはいつになることでしょうか。目標は今年中です。
2017/09/03

6C45Πアンプケーシング その1

ずっと仮配線で調整をしてきた6C45Πのアンプですが、電源がだいたい決まってきましたので、重い腰をあげてようやくケーシングにとりかかることにしました。ヤフオクで落札した450mm×250mm×1tのアルミ板と1x4の木材を使う事にして少しずつ準備はしてはいたものの真空管アンプのケーシングなんてこれまでやったこともありません。
ぐちゃ
このぐちゃぐちゃをどうやってケースの中に納めるかということで、部品の採寸をしてCADで配置を検討してみました。このアンプですがアンプのインプットトランス=DACのIVトランスですのでボリューム調整がなく、PCのソフトボリューム専用となっています。出力も小さいので常にフルボリュームですのでそのあたりはあまり不都合を感じた事はありません。
真空管アンプ図面
配置はこんな感じとしましたが、穴の多い事なんの。とりあえずA43枚に原寸大に印刷してアルミプレートに貼付けられているビニールの養生の上にスプレー糊で貼付けました。
それを目印に、ドリルでした穴をあけまくって、タケノコドリルで真空管のソケットやRCA、スピーカー端子の穴をあけました。シャーシパンチなんて持っていませんので、アウトプットトランスの大きなホールはハンドニプラーで切断しました。
やり始めれば早い物で、半日ぐらいで穴あけ作業も終わりバリをとってから養生シートを外して透明アクリルスプレーで軽く塗装しました。

まだまだ組むのは先になると思うのですが、雰囲気をみたくなって手持にある部品をとりつけてみました。
ちょいのせ
コンデンサーやチョーク、IVトランス、DAC基板は箱の中に収まる予定ですのでこれ以外に表に出てくるのはアウトプットトランスぐらいでしょうか。
さて、実体配線図を書いて次にモチベーションが上がったときに部品を乗せ換えようと思います。

2017/08/31

6C45Πチョークインプット その3

今日を持って50歳になりました。自分でも信じられません。(冷汗) 体は正直なもので、盆休みの中国出張の疲れが出たのか完全な夏バテです。9月の連休にSamizuAcousticsさんが拙宅に遊びにこられる予定ですので、もっともっと環境の整備を進めようと思っているのですが、なかなか思うように進める事が出来ない状況です。
今年の抱負はアンプの整備。その一貫としてサブアンプの6C45Π PPのアンプの製作を進めています。このアンプの音を決めると行ってもいいぐらい重要な、電源回路の検討を進めてきましたがようやく煮詰まってきたようです。
前回と変わっているのは、B+電源の整流前のトランスからのAC 200VラインにACフィルターを追加です。現在手持の部品を組み合わせたチョークインプットの回路として固定しようと思います。
さて、先日オシロでチョークの一段目のコンデンサーのところでリップルを測定していたところ、波形はなめらかではあるのですが、線が細かく上下して太くなっていました。その細かいギザギザは電源トランスから出力したときからあるのか、ダイオードで整流した後に発生したなのかは不明です。またその波の形がsin波ではなく若干ノコギリ波の様に三角形になっていました。
交流点火の2A3シングルアンプのヒーター電源出力にACフィルターを通して音質が向上したことがあったのを思い出して、B+電源出力に1AのACフィルターを通してみました。
24Hのインプットチョークと電源トランスの配置で音の変化が結構あるので、インプットチョークはシルードしました。
チョークインプット

目論みは的中でした。6C45Πのアンプと2A3シングルアンプは排他的に使っていますので電源フィルターは12A(改)と400VAのアイソレーショントランスを通して電源トランスに供給されていますのである程度電源の品質は良いはずです。
170829  6C45N PP TDA1545A -24H

ここで問題になるのが、SICのダイオード。ここで整流を行う訳ですがこの時発生するヒゲノイズの対策が重要だという事だと思います。以前ここにファインメットービーズを取り付けていましたが今ひとつぱっとしませんでした。秋月のファイトで巻き数をいろいろ変えてみてある程度の効果はあったものでやはり最低でも1Aレベルのコアサイズが必要なのだと思います。ここに流れる電流の最大値は160V 200mAです。ファインメットビーズでは磁気飽和していたと推測しています。整流管で整流すれば必要ないのかもしれません。
SamizuAcousticsさんのACフィルターですが、これだけの効果があるとなると、単なるフィルターとしての機能だけではないのでだけでは説明がつきにくいです。
ごちゃごちゃやっていますが、信号の経路はこれ以上無いほどシンプルです。検討しているのは電源だけなのですが電源で音のクオリティーが決まってしまうといってもいいんじゃないかと感じてます。
チョークインプット電源ですが、電源トランスとチョークの位置関係をかえるだけでも音に影響がでますし、配線を一部でも変えたりするとそのまま差が現れます。

2017/08/28

6C45Πチョークインプット その2

電源トランスのエージングが進んできたのか、低音が少し緩めになってきました。そこでコンデンサーの容量とチョークの検討をしてみました。
私はチョークインプットで組む場合できるだけコンデンサーにたよらずでリップルはチョーク主体で取り除こうと思っています。24Hのチョークのリップル除去能力は強力ですので、初めコンをコンデンサーインプットのときと同じ400uF以上使っているのが気になっていました。また、チョークインプットの段数の音に対する影響と役割についても考え直してみました。
まず最初に、2段目の100mHのチョークを2個とも外してみました。かなりコンデンサーインプットくさくなって臨場感が著しく損なわれました。このような小チョークでもある程度の役割はしている事が確認できました。
次に初めコンの容量をCDE 940U 220uFとその高域特性の悪さを補うためのUrushi 1uFのみにしました。この2つを取り去った状態ですと低域のボケが解消され空間の広がりがかなり自然になってきました。
しかしながら楽器の音がガサツで聴いていて楽しくありません。そこで、初めコンの後に手持の小チョークをいろんな組み合わせでとりつけてみました。100mHx2(パラ/シリーズ) 、400mH(パラ/シリーズ)、100mH+400mH(パラ/シリーズ)100mHのみ、400mHのみ。チョークもインダクタンスが大きくなると高域の特性が損なわれる傾向にあります。2段目のチョークでは24Hで強力にリップルを削除した電力を整える役割があり、位相特性的にも出来るだけフラットに近づけたいと思っています。ただ、チョークインプットの回路はLC共振回路ですので、そのあたりも考慮して音合わせをする必要があると考えています。
最終的に現状でおちついた回路構成は下図の220uFを140uFに変更し1uFの漆コンとともに30uFの漆コンもパラでとりつけました。
170828  6C45N PP TDA1545A -24H
もパラでとりつけました。ひとまずこれを基本として他の部分を詰めて行こうと思います。
2017/08/27

6C45Πチョークインプット その1

電源トランスを90VAから180VAの大型に更新してコンデンサーインプットでも真空管一発の単段でこれだけの音が出るのかと思うぐらいのある意味予想を裏切るような音でした。能率の良い励磁スピーカーとの組み合わせは絶妙で、1Wぐらいしかないですが相当な音量で音楽を楽しむ事ができます。単段のいいところは回路が少ないので部品点数がすくないということがありますが、その分部品の変化に敏感ですのでアンプだけにとどまらず、DAC電源やIV抵抗の値、はたまた励磁電源のコンデンサーやインダクタの定数などを調整しています。しかしながらこれはファイト電源のコアサイズによる音の変化を確認するためだけで、最終的な目標はチョークインプットです。
さて、今回導入した電源トランスはチョークインプットを想定した電圧出力も準備しておいたため早速アンプの周辺を整理して場所を確保してチョークインプットに回路を変更ました。
チョーク
チョークはメインの2A3シングルのインプットチョークでつかっているものの流用で、これまた180VAの24H 300mA仕様です。このサイズのファインメットコアは最初は大きいと思っていましたが、最近拙宅ではこのサイズが標準になりつつあります。ACフィルター、励磁電源のチョークなどもこのサイズです。
回路は更に簡単になりました。回路図はコンデンサーの調整後ですので小容量の漆コンが客起電力対策で音を聴きながら追加してあります。
170826  6C45N PP TDA1545A -24H  (1)
電圧はB+がAC入力を115Vの端子をつかって160V程度となりましたので、6C45Πのデーターシート上の最大電圧の150Vを超えてしまっていますが、Webの例では180Vぐらいまでかけても問題なさそうですのでこの電圧のままとしました。バイアス電圧の調整を4個の球個別に行い電流値の調整をしました。
2段目のチョークに本来でしたら、100mHをつかうのではなくて、5Hか10Hのものを使いたいところですが流石にそこまでの準備はできていません。こちらについては、2A3の電源回路に24H,12H,10H,1H,32Hのチョークが使われているので、定数の見直しを行って12Hか10Hをこちらに回せればればと考えています。とはいえ初段のインプットチョークについてはどうにもなりませんので180VAのコアサイズのものを発注しました。
さてこれから測定と音合わせの長い旅です。
当初のこの単段6C45Πのアンプは手持の部材を出来るだけ用いて、発熱の少ない夏用のサブ機として検討を始めましたが、充分メインの2A3シングルが真っ青な音になりつつあります。
2017/08/23

6C45Π夏アンプ電源交換

お盆の期間中今年4回目の天津に出張する際に、客先から支給されたエアチケットが仁川空港経由の大韓航空でした。大型液晶基板製造装置の投資が盛んな頃、韓国には毎週のように行っていました。大韓航空のエアチケットにはこれまでに搭乗回数の積算が記載されています。久々に確認してみたところ125回となっていました。これには韓国国内の移動も含まれています。

KAL
韓国へ渡航する場合はASIANA航空も同じぐらいの割合で使っていましたので、合計で100回ぐらいは韓国へ行っていることになるんでしょうか。

余談はさておき、出張前に今年の春からオリエントコアの電源トランスやチョークでテストをして仕様を決めて6C45Πに特注してあった180VAのファインメットパワートランスが届いていました。市販品ではないのでこのトランスの仕様を決める作業が相当骨が折れますし費用もかかります。このトランスの仕様ですがコンデンサーインプットとチョークインプットの比較テストもできますし、バイアスやTDA1545Aへ供給するための出力もあります。
PTR
180VAサイズというとSamizuAcousticsさんで方々で話題を振りまいている12A ACフィルターと同じサイズのコアです。
これまた余談ですが、昨年のクリスマスからテストをしていた12A ACフィルターの2パラ仕様のものも製品化されたとのことです。

昼はガン治療 夜はPC AUDIO  〜ファインメットパワーラインフィルター到着〜

これまでこのアンプ用に使っていたコアが90VAですのでコアサイズは倍となります。出力の種類を欲張ったので全体的には2A3シングル用のものよりも大きく感じます。
回路的にはこんな感じに変更です。ブリッヂ整流から両波整流に変わっています。まずはこれまでの置き換えという事でコンデンサーインプットです。

170822 6C45N PP TDA1545A -24H
ついでにヒーター電源もこのトランスから供給するようにしました。
ACの入力は115Vと100Vがあります。130Vの両波整流ですと165Vの出力となりましたので、115VのタップにACを入力して155Vぐらいで+B電源を供給しています。
6C45Πアンプには能率の高い励磁スピーカーが接続してあります。90VAの時でも相当良かったのですが(そのため180VAを特注したのですが)音が出るなり、いきなり低域のゆとりがものすごいことになり本当に高性能な大排気量のエンジンに積み替えた感じに圧倒されました。
115Vの端子にAC入力をしているのでヒーター電圧は6.3Vから5.9Vに下がってしまっていますが特に影響は感じられません。
こうなってくると、早くチョークインプットの音を聴きたくなりますね。チョークについては現状は2A3シングルの物を共用して切り替えて使っていますが、いちいち接続を変えるのも面倒ですのでもう一つ注文しようと思います。さてスペックをどうするか。。。