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《 天才ばかぼんさん語録 》

 13.魔境




GS-1のセッティングが極まってくると、左右のスピーカーから発せられる音が完全に時間軸がそろって自分の耳に届くようになります。そうなると、その場所は別世界となります。そのことを通称「魔境」といいます。(笑)
魔境の一部を紹介していただきました。

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1本のマイクで収録しパンポットで右左へ振り分けたセンターボーカル。
一般的な録音方ですが、ピンポイントで聴くと、一枚の板のような音像が顔面に垂直に出来ます。
顔を僅かに左右に動かすと右版と左版がずれるのが分ります。一枚の音版の右側と、左側を見ることになります。

ステレオマイクで収録されたセンターボーカル音像は、そこに実物の口があるように聴こえ気味が悪い思いをすることがあります。

魔現象のほんの一部を紹介しました。



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気味悪いと言われた方:九州芸工大 北村音一先生(故人)
・GS1を初めて聴いていただいた時、第9、どの版か忘れましたが。
 オーケストラの弦群の真ん中に同じ背丈の背の低い人が4人並んで歌っている。


録音を考え直さないといけないと言われた方:若林俊介先生
・自分の自信録音盤を聴いて、遠くのオーボエの補強に補助マイクを立てたが、これで聴くともう1本のオーボエがとんでもない位置で鳴っている。他にもいろいろ冷や汗ものです。


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GS-1の特異な聴こえ方の例
パンポット:
パンポットを中央に置くと左右の音の和となり音圧が上がり強く聴こえるので、中央位置で3dB下がるようにつくられています。
ランダムの信号はパワーの和で3dBなんですが、GS-1では正確な音圧の和ですから、6dBになってしまいます。
センターで聴くセンター音(一本のマイクでとって左右に振り分けた)は他のシステムで聴くより強く聴こえます。ポイントでの異経験。

CBCsony一口坂のスタジオで(名前失念、著名レコーディングエンジニア)がモニタースピーカの性能を誇って「1kHzの信号が6dB上がるんですよ(普通は3dB)」。GS-1では全帯域で6dB上がります。