新大陸への誘い

 If it measures good, and sound bad, it is bad.
ファインメット関連
頒布先

DAC電源の位相特性のLTSpiceでのシュミレーションです 。

まず、コンデンサーの位相特性をシュミレートするときこんな回路をで行います。(コンデンサーの値は適当です。) ここでは10Hzから100KHzでのACでスイープした場合の位相特性のシュミレートです。
24
これはコンデンサー単体でのシュミレーションですが、これを参考に、手持ちのファインメットチョークとCDE 947C 944Uとチョークを用いてDAC用電源をシュミレートしてみます。 ファインメットチョークは電流が200mA程度ですのでボビン巻きの小チョークです。
  54
このシュミレーションでは30Hzから15Khzぐらいまではフラット。20Hzから20Khzで位相角±15°ぐらいになってます。部品の定数をいろいろ変えてみると分りますが、チョークの容量が小さいと低域がフラットにのびないのと、944Uや947Cのコンデンサーの特性が10Khzから位相が変化しはじめるので、その影響がどうしても残ってしまいます。この回路を実際に組んでみるとこんな感じの電源になります。
写真 2016-11-02 0 13 48

電圧の調整はダイオードでのシャントレギュレーターで行っています。ダイオードシャントのシュミレーションをすればわかりますが、位相の変化は100Khz以上となります。

次に問題になるのが供給されるDAC側にとりつけてあるコンデンサーの位相特性です。例えばDAC側に平滑化としてケミコンなどの位相変化がフラットでないコンデンサーがとりつけられているとその影響がまともに音に現れてきます。私の現在使っているTDA1545A差動DAC基板には、パスコンとして可聴域で位相の変化の殆どない2012サイズの0.1uFのセラミックスコンデンサーが取り付けられているだけです。DDCを構成しているFE1.1やCM108も同様ですので、部品に供給される電源の位相特性が極端に変化すことなく、素子に供給される電源の位相特性には影響がほとんど無い結果となっています。
このような構成で電源供給されてDA変換された音楽シグナルをアンプに入力した場合、可聴域においては素子が理想に近い状態で動作する事ができるせいか、音質的も歪みっぽい音がほとんどしなくなってきます。
最終的にはアンプで増幅するため、アンプの電源ラインに取り付けられている部品の位相特性が音に影響してきます。私の真空管アンプはコンデンサーが全てし944Uで構成されているのと、ファインメットチョークが、DAC電源よりも大型のものをつかっているためシュミレートしてみましたが、位相の変化はDAC電源よりもフラットな結果となっています。
ここに、電源の位相特性があまり良くないアンプを接続すると、出力される音の位相がおかしな事になって、立体感が損なわれたり、音が変に回り込んできたり、周波数のバランスがくずれたり、躍動感が薄くなったりとその影響が現れる傾向でした。

オーディオの音は、電源の音をきいているようなものとよく言われますが、再生するファイルの形式やDACの種類、DA変換の方式による変化代よりも、電源の品質を変える事による音への影響の方が断然大きいと感じています。

まずは、電源環境を整えることが結果としてオーディオで音楽を良い音で楽しむ最短の方法だと思います。電源の位相特性をフラットにするためにシュミレーションで回路や部品構成の当たりをつけることができるのは非常に有効な方法だと思いますが、最終的には位相特性を機器で測定して確認して実際にどのようになっているのか音を聴いてフィードバックしなければならないと思います。

 

コメント

コメント一覧

    • 2. たくぼん
    • November 03, 2016 18:52
    • 944Uの100uFや947Cの高周波側は結構あばれます。その分、BlackMatterで補っているという形をとっています。音に現れるので、最終的には音を聞きながらの調整ですね。
    • 1. yiu
    • November 03, 2016 12:47
    • 5 等価回路にされているんですね。この方が見た目が分かりやすいですね。
      実際にコンデンサのインピーダンスを測定すると高周波側が結構暴れるので、これが本当なのか測定誤差なのか悩んでいるところです。トランジスタアンプではケミコンレスは高いハードルですね。
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット