新大陸への誘い

 If it measures good, and sound bad, it is bad.
ファインメット関連
頒布先

5V駆動の定数がほぼ固まった12AU7のTDA1545Aの真空管IVですが、CDの再生や殆ど全てのYoutubeは問題ないのですが、極まれにソフトボルームをしぼらないと音が割れる場合がありますが、すばらしい音となっています。
そんなこともあって、電源電圧や抵抗値を微調整しています。カップリングはケミコンは軒並NG。サイズの小さいフィルムということでWIMAの赤や青、PMLCAPを試してみましたがやはり漆コンやBlueCacutusなどの真空管の段間に使われている物には及びませんでした。

さて、5Vにこだわった理由の真空管IVのUSB電源での駆動ですが、USB電源の5V 500mAという規格があります。真空管のは冷えているときが電流大食らいのヒーターの一番抵抗が小さくて電流値が大きく、温まるにつれて抵抗値が大きくなり電流値は徐々に小さくなり定格に近くとなります。
ヒーターが温まっていない状態での電源ONでは定格の倍近い値の電流がながれてしまい、安定化電源のメーター読みで750mA程度となってしまい、USBの規格を超えてしまいます。
そこで、突入電流の対策をしなければならないわけですが、手っとり早くLM317を使えばいいのですが電圧が低下してしまいます。今回は供給できる最高電圧が5Vですので電圧降下してしまうとただでさえ低めで駆動しているヒーター電圧が更に低くなり動作しなくなってしまいます。そのため、電圧降下せずに突入電流を抑えることが必要と鳴りました。Webで情報をさがしていましたところ、こちらのサイトに対策が記載されていました。
佐納ゼミのホームページ 真空管のヒーターに関する実験
こちらのこの回路をつかわせていただきました。
MOSFET
MOS-FETをスイッチ代わりにつかって、電源投入当初は抵抗を介して電流を制限し、コンデンサーの電荷がたまってMOS-FETのスイッチがはいったらMOS-FET経由でGNDに電流を流します。
この回路は、2VスイッチのMOS-FETをつかってますが手持に同じ物が無かったため、4Vスイッチの2SK2925を使いました。ドレイン電流の許容値は充分すぎるほどです。
あと5V電源に対応するために470KΩのところには9.1KΩ、51Ωのところには15Ωをつかいました。5Vで15Ωですと333mAぐらいになりますので電源導入時でもUSBの定格は超えない算段です。
実際に電源ONしたときの電流の変化はこんな感じとなりまして見る限り大丈夫そうです。コンデンサーは470uFをつかいましたがもう少し大きい物に交換するとヒーターが充分温まってからMOS-FETのスイッッチがはいるようになるため、ピークをさらに抑える事ができるかもしれません。

USBだけで駆動するとなると、残された電流値は200mA。余裕をみると150mAぐらいでしょうか。
ハイレゾもDSDもそれほど聴きませんので、ここは低消費電力のCM108としました。DAC基板に搭載されているロジックICとTDA1545Aは全部足しても10mA程度ですのでまだまだ余裕があります。

実際に真空管が冷えてからPCのUSBから給電しましたところ、TDA1545Aともども無事動作しました。
tubeUSB
TDA1545Aの真空管IVの良さは何と言っても空間再現性と音の生っぽさです。
USB給電ですと、ノイズっぽいのは避けて通れません。USBの出力電圧は5.2Vぐらいありますたので、TPS7A4700で4.9Vに設定して電源を供給してみると相当クリアになります。
ただ、ヒーター電圧は限界に近い状況になってきますのでここはやはりファインメットのUSBフィルターでしょう!
USB電源だけで、普段使いにできるレベルになるとはまさか思っていませんでした。しかしながら、とんでもない物がでてきましたので、これの高電圧版はあとまわしです。