新大陸への誘い

 If it measures good, and sound bad, it is bad.
ファインメット関連
頒布先

rtm_iinoさんがこの一年、低雑音の発信器に取り組まれておられました。国内外の特許やWebの情報を相当数検討されるとともに、実際にトランジスタなど部品レベルまで検討され試作と測定を繰り返し行い、Driscollタイプの4水晶の回路を一つの到達点とされました。開発の途中ではシュミレーション上はは雑音が少ないはずなのに、測定してみると部品そのものから発生する雑音の影響で期待通りの結果が得られなかったり、安定する領域が極端に狭くて雑音は少ないのですが安定しない物もありました。その回路を用いて私が利用している12Mhzに合わせてサイン波の発信器を製作してくださいました。デュカロンならぬクアドロンです。

clodk
発信器の駆動電圧は20Vです。バリコンで位相雑音の低いところに調整することができます。出力波形の電圧が高すぎる場合もあるため、アッテネーターも作成していただき、矩形波が必要な場合に変換するための高速コンパレーターも作っていただきました。
 
WM8805の12Mhzにこのクロックを入力してTDA1545AのDACを1台組んでみました。
Driscoll

コンパレーターはトランスのステンレスの箱にいれてIVトランスの下に設置しました。
最初はコンパレーターで矩形変換してWM8805に入力しました。
比較対称は、12MhzのOXCOです。一聴して分るほどの違いです。水晶一発の時と比べても相当な空間の広さです。12MhzのOXCOもTPS7Aで駆動していますので条件は同じですので発振回路の違いなのでしょう。

ひょっとすると、電圧を合わせればWM8805でサイン波のまま使えないかと思って試してみましたが、バリコンを調整しましたが音は出ませんでした。そんなときSpaeklar Audioさんのサイトの技術情報の中の「クロックとジッターの話」を見ていたら、サイン波を直接PCM2704に入力したXIとXOを1MΩの抵抗でつないだ回路が記載されていました。
早速試してみたところまだ音がでません。WM8805のクロック入力をオシロで観測するも12Mhzの波形みられず発振していないようです。再度バリコンで調整してみると無事音ができました。かなりシビアな回路です。
TPS7Aで駆動されたコンパレーターを通した音との比較ですが、簡単に比較できるようなレベルじゃないと感じました。位相雑音が極小になるポイントは非常に狭いのでそのポイントがWM8805の動作電圧とマッチすればいいのですが、そうでない場合はアッテネーターで調整しなければいけません。しかもコンパレーターを使う場合でも、あまりにクロック出力が高い場合もコンパレーターに負荷がかからないようにしないといけません。
OCXOや水晶一発と比較すると次元が違う静けさですが、これを突き詰めていくにはやはり測定器がないと耳だけでは厳しそうです。