新大陸への誘い

 If it measures good, and sound bad, it is bad.
ファインメット関連
頒布先

私の真空管アンプのバイブルの【真空管オーディオハンドブック】中に下記の記載があり目に止まりました。
==抜粋==
直熱管ではグリッド電流が流れやすいので、グリッド抵抗をできるだけ小さくする必要があり、段間トランス結合にする、あるいはグリッドチョークを用いる事がすすめられる。
その理由は出力管では負のグリッド電流が存在し、グリッド抵抗上に正のバイアスが生じて出力管の性能が低下することがある。そのときグリッドチョークコイルを用いれば直流抵抗が低いので動作が安定する。
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さっそくSamizuAcousticsさんに製作をお願いしてグリッドリーク抵抗をチョークへ交換しました。DCR 3kΩ 600Hです。もちろんファインメット。コアは1010と同じサイズです。
Grid
2A3のグリッドリーク抵抗の値は470kΩですので、直流的には一気に3kΩレベルまで抵抗が小さくなったことになります。それでいて交流的には600Hというとてつもない抵抗です。これによって、増幅段からみた交流的なインピーダンスが高くなって、動作も安定する方向となります。
1806152A3

ここで気をつけなければいけないのは、段間カップリングとグリッドリークチョークの回路でハイバスフィルターの回路が形成されます。増幅段の6SN7GTの抵抗を6.7kΩとした場合。OKAWA ELECTRIC DEDIGNさんのサイトで計算すると下記のようになります。また、減衰が始まる付近にピークが現れるとともに位相が変化します。

【カップリング容量別カットオフ周波数】
    CUT OFF
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0.1uF 20.5Hz
0.22uF 13.9Hz
0.33uF 11.3Hz
0.55uF 8.8Hz
1uF 6.5Hz
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【0.22uFのグラフ】
0.22

このハイパスフィルターの効果はかなり顕著で、0.55uFより大きくすると高域が顕著に曇りはじめます。GS-1での再生の場合0.1uFですと低域が明らかにカットされているのがわかりましたので0.33uFないし0.55uFで試聴中です。