2018/09/23

Coming Soon 【FM TDA1545A】

今年の6月,7月にFMPCM63の測定、評価を進めるのに合わせて、TDA1545A専用のIVトランスを設計するための内部抵抗値の測定、一次と二次の比を変化させての周波数測定、位相挙動変化などのデーター取りを手持のトランスを用いて実施していました。8月の盆前にようやく設計仕様が決まり製作の依頼をして先日ようやく試作機が完成いたしました。これは100Wのアウトプットトランスと同じく新しい標準となるべく仕様での検討です。ちなみにTDA1545AをFMPCM63に接続してテストをしましたが、どの組み合わせでも使用に適する範囲では位相がそろいませんでした。ちなみにFMPCM63に規定の方法で接続して測定を行うと、位相、周波数特性ともにフラットになります。
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DnpugR8V4AAg-SQ
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低域までリニアな特性で位相変化をせず、しかもDCRを低くしてDACから出力されるシグナルを余すところ無く受け止めて変換・出力するためには、設計上これまでの1010サイズでは不十分とのことで、それ相応のコアサイズのIVトランスとなりました。
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写真の右側が従来のTLT-1010で左側がFMTDA1545Aです。一次側と二次側の比を適切に設定してコアサイズを更に上げれば負荷抵抗無しの設計もできたのですが、まずは第一弾ということで1:1の設計としました。
負荷抵抗が無い場合、1次側の出力が大きくなると波形が歪んでしますので、まずはソフトボリュームでしぼっての音だし確認、その後負荷抵抗で0dBのサイン波で波形が最大となるべく値を探りました。この方法は設計時の測定方法と同じです。ファインメット抵抗は巻き線抵抗ですので巻き数を変化させることで調整ができるので便利ですが、完全にインダクタ成分をキャンセルじないといけませんので、HIOKIのハイテスターで測定しながら抵抗値の合わせ込みとなります。ですので、精密回転抵抗で抵抗値をあわせてからファインメット抵抗の調整をしました。

肝心の音質は、これまでのTLT-1010でもうこれ以上は望めない、望まないと思っていたのが一瞬にして崩れ去り、楽器実体感、全帯域の解像度、レスポンス、余韻・空間再現性ともに次元が違いました。
これがくる前に、実はPCM1792AとSA9227,TLT-1010の構成でDSD128での再生のテストをしていたのですが、比べるのがやってられないぐらいのPCMの音質です。
一つ一つの音の立ち上がりが本当に自然の音のように超高速で濃厚ですので、聴いていて全くつかれません。バスドラムの音圧やパイプオルガンの空間の再現や余韻の再現も本当に自然そのものです。

AK4497やES9038Proの電圧出力も試してはいましたが、とてもこの組み合わせには遠く及ばない感じです。
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