2018/10/15

2A3の調整(グリッドリークチョーク)

2A3シングルの自己バイアスの回路のグリッドリークは一般的には270kΩ〜470kΩの抵抗が使われています。増幅段の6SN7GTの内部抵抗,段間カップリングコンデンサー,グリッドリーク抵抗でハイパスフィルターを構成しています。まず組み上げた段階ではSV-2A3の回路を踏襲してアムトランスのAMRG 270kΩカーボン抵抗をまず取り付けてありました。
【カップリング0.22uF,グリッドリーク抵抗 270kΩ】
スクリーンショット 2018-10-02 22.49.17

これを600Hのグリッドリークチョークに置き換えると、段間カップリングコンデンサーの値を大きくしないと低域にピークが現れます。シュミレーション上は20uF程度とすることでフラットとなりました。
【カップリング20uF,グリッドリークチョーク 600H】
スクリーンショット 2018-10-02 22.46.57

とはいえ特性のすぐれた20uFの段間コンデンサーを準備する事は難しいため抵抗との合わせ技での検討です。グリッドリークチョークをつかうことで交流的な抵抗値が大きくなりドライブ力の向上にもつながります。
段間カップリングを1uFとした場合、グリッドリーク抵抗を100kΩ程度とすることでフラットな特性となりました。
【カップリング 1uF グリッドリークチョーク 600H】
スクリーンショット 2018-10-02 22.47.08

シュミレーションはあくまでもシュミレーション。やはり音を聴かないと判断できません。
グリッドリーク
まずは抵抗無しで直結してみました。カップリングはBlackMatter 1uFに変更済みです。
一般的なグリッドリークチョークですと低域の位相がくるってしまうのですが、そこはリニアなファインメット問題はありません。抵抗とチョークの一番の違いは交流にする抵抗値が大きくて直流に対する抵抗値が小さいということ。確実に2A3のグリッドの駆動力はUPします。予想どおり低域が弱くなるのと高域が結構クッキリしました。カップリングの容量UPも考えたのですが、20uFで特性のよいものの手持がありませんでしたので、抵抗を直列で接続しました。
抵抗値を大きくすると抵抗をつけたときのように躍動感はうすれてきます。音を聴きながら調整して、94kΩをシリーズで接続しました。
Web上にもあまり情報がない、グリッドリークチョークですが、信号と直結する部分ですのでかなりシビアです。うまくコントロールすれば律速ポイントのひとつを解消することができますね。



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