トランス結合で理想的な条件はDCRが低くかつ真空管の内部抵抗の10倍程度のインピーダンスでうける事とのことです。ゲインをかせぐ場合は1次と2次の巻線比率をかえればいいですが、位相を揃えるのが難しいのでできれば1:1としたいところです。ドライバートランスの一次側は高電圧の直流が流れて直流磁化の影響を受けますので専用のトランスが理想的です。しかしながら、これらのことを満たすドライバートランスはまだファインメット化されていないので、ひとまずライントランスのTLT-1010を使ってみたところある程度の好結果となりました。今あるもので更に上を目指すとなるとインピーダンスは低いですがDCRが低いTLT-1545があります。設計者に確認してみたところトライバートランスとしての利用は問題ないとの返答をいただきましたので、TLT-1010からTLT-1545に変更しました。
84171
組み込むにあたってケースをもう一つ作成して2段重ねの構成としました。この辺りは自作の強みでどうにでもなります。回路はTLT-1010をTLT-1545に変更しただけですので、その部分の表記が変わるだけですがTLT-1545のDCRがTLT-1010よりも低いため、ECC88のプレート電圧が高めとなります。
!6GB8 -Interstage
結果は低域の伸びがTLT-1010と比較すると全然違って低音楽器の旋律も明確になりました。
これ以上は電源が急場凌ぎのオリエント電源ですし、電源に使われているフィルムコンデンサーも944Uではなく947Cですので難しい領域かもしれません。
トライバートランスの音を聴いてしまったら、CRでの段間結合にはもどれませんね。
この回路用の専用ファンメット電源がそろそろ届く頃ですが、電源以外の部分でやれる部分は遣り切ってしまおうと思います。