TDA1545Aでの段間トランスでCR結合ではとても到達できないと思われる領域に突入した8417シングルアンプですが、打ち合わせの中でやはり段間トランスとしては理想的な動作ができていないとの話が持ち上がりました。私としては、TDA1545Aの段階でこれ以上があるのかと思うぐらいでしたが、電気的な考慮をするとやはり、増幅段の6922に対してインピーダンスが低いとのことでした。
ということで、6922の特性に合わせた1:1の段間トランスを設計していただくことになり、それが上がってきました。それが20kΩ:20kΩのFM-2020DW Prototypeです。サイズはFM-1545と同じコアサイズです。
2020
ファインメットのこのサイズの段間トランスとして設計されたものはこれまでありませんでした。初めてのトライでしたが、その効果はすばらしく10K:10KのTLT-1010を使った時とは次元がことなり、もうこれでいいんじゃないかと思っていたFM-1545を使った時と比較しても出力される音のバランスがすばらしいです。
test
写真はアンプ内部にとりつけてあった配線を延長して、FM-2020DWを仮配線してテストをしていたときのものです。
低域までリニアな位相と周波数特性でハイスピードな空間が形成されるので、音場の低音部分の重心がさがるとともに解像度が向上したような感じです。
回路的にも部品的にも電源以外は8417シングルはここで一段落といったところでしょうか。