2ヶ月振りの更新です。この間1ヶ月は海外、残りの1ヶ月は国内出張の繰り返しでしたので、自宅にいることが殆どできませんでした。半年以上かけて製作した8417シングルで一段落したということあり、自宅にいるときはほとんど音楽をきいていました。そんな中、昨年の12月に検討をした2A3シングル固定バイアスの回路を思い出しまして再検討していました。
その前段が6C45Piの1段増幅です。これが丁度6C45Piシングルの回路とほぼ同じ回路です。
6C45Piについては以前プッシュプルのアンプを製作したことがありますが、すでに解体済みでしたのでそシングルの回路についてテストをすることとしました。好みの問題かとは思いますがどうしてもプッシュプルの音が好きになれないのも一因です。
回路は至って簡単ですので、いかに自然な音にするかという事が課題となります。
6C45Pi
使用する部品としては、トランス類は全てファインメット。コンデンサーも944UないしはBlackMatterとしました。
簡単にくんではみたもののこれらの部品をつかうと回路は簡単なのですがどうしてもそこそこの規模のスペースが必要となります。
「電源部」
手持の余剰部品をメインで使うために、944Uは100uFとしました。使用した944Uが100uFということもあって0.1uFのBlackMatterで補正をしています。手持で使えそうな電源トランスが100V:100Vのアイソレーショントランスしかありませんでしたので、電圧を確保するためにブリッジ整流としました。24Hのチョークはメインの2A3シングルから拝借。24Hと100mHの2段チョークのコンデンサーインプットとしました。24Hのチョークがもう一つ揃いがあれば倍電圧整流でチョークインプットも可能だと思います。
6C45Pi2

「真空管、アウトプット部」
6C45Pi3
アウトプットは以前2A3で使っていたFME-20を使いました。このアウトプットはユニバーサルタイプですので、1次を5KΩの設定としてあります。回路的には自己バイアスですので、カソード抵抗はWesternの板抵抗、コンデンサーは944U+BlackMatterです。グリッドリーク抵抗やグリッド負荷の抵抗は適当なものがなかったので、普通のカーボン抵抗で音を聴きながら定数を探りました。
また、ゲインが少し足りないと感じましたので、インプットチョークとしてFM-0615を使っています。
これにより、インプット側と真空管側の縁を切る事ができますので、今後は固定バイアスも視野に入れようと思っています。

「全景」
ということで、この簡単な回路の真空管アンプでも机を占領してしまっています。
ヒーター電源はファインメットは準備できなかったですので、東栄のものを使っています。6C45Piは傍熱管ですので、直熱管ほど音質への影響はないですがこちらも今後の課題の一つです。
6C45Pi1

AFT model7での調整ですが、信号を通る経路が少ないためにこの構成でも必要かつ十分な音量を稼ぐ事ができ、音の広がりも自然でファインメットケミコンレスの良さは充分に感じられますので、自然にを楽しむ事ができています。

発熱も少ないですので、夏に使うにはもってこいです。