2015/05/17

TDA1545A ファインメットトランスIV

キーワードは「シンプル イズ ベスト」。

現在、拙宅で稼働しているDACの中でメインで使用しているのはTDA1545Aのシステムです。
このチップですが、もちろん1993年発売のDAC ICですのでPCMしか再生できませんが、192khzまで再生することができます。あまり普及していない理由として一般的なI2S受けではなくてR16Jのフォーマットのみの対応です。現在発売されているDDCではI2SoverUSBぐらいしか見当たりません。UDIF7はR24Jでしたので使うことはできませんでした。そのためI2S出力のDDCやQA550などのI2Sを利用する場合は、CPLDやシフトレジスタをつかってでDATAシフトをプログラミングする必要があります。
電流出力ですので、IV変換が必要となります。抵抗IV、オペアンプIVなどを試しましたが、ファインメットトランスでのIV変換が群を抜いて音がリアルでした。DSD試聴用に使っている同じファインメットトランスIVのDIYINHKのES9018K2MのPCM非同期モードやsyncmodeも足元に及ばないほどのクオリティです。他にもFN1242AやDIYINHKのES9018S基板などともできるだけ同じ条件で比較しましたが、唯一太刀打ちできるのは無いかと感じたのはES9018のNo Band Widthぐらいでした。
DAC ICのシングル利用、ICを2つ使った差動利用の両方の回路図がこちらになります。DAC ICのパスコン、電源の平滑化コンデンサーは省略してあります。差動で使う場合は、CPLDでDATAを差動用に並べ直す必要があります。差動化に取り組んだ理由は、6BQ5の真空管アンプの初段のゲインが低いため、DAC出力を差動にして稼ぐためです。2A3の真空管アンプのように初段のゲインが適切なものでしたら、わざわざ差動にする必要はないどころか、シングルで使ったほうが好印象です。

UNBARANCE
BALANCE
私なりになぜ良いか考えた見たのですが、まず第一に部品点数が少ない。これは結構重要なポイントで、現代のDAC ICのようにパスコンを複数取り付ける必要がありません。私はDAC ICのパスコンにPMLCAP,5Vと3.3Vの平滑化コンデンサーとしてCDE 944Uを使っています。この電源に使うコンデンサーの質に非常に敏感です。特にIREFとトランスに接続する3.3Vに取り付けるコンデンサーの品質は高いにこしたことがありません。コンデンサーの癖がもろに音質に現れます。BlackGateなどの癖の強いコンデンサーをとりつけると、きっちりBlackGateの音になります。コンデンサーの位相特性がもろに現れます。
もうひとつの理由は、IV変換とはいえトランスに電圧をかけてDAC出力をうけて、ちょうど真空管アンプでスピーカーをドライブするような回路です。一般的にはトランスの1次側にも抵抗をつける必要があるとのことですが、あえて取り付けていません。そのため、DAC ICはファインメットトランスを介して二次側の抵抗を見ることになります。
5V,3.3Vの電源にはファインメット半分波整流電源をつかいました。タップが多くでてますので、負荷に応じて電圧が適切な範囲となるように調整してあります。こういった電源の場合、TPS7A4700ですら電源の品質の劣化の要因となってしまいます。TPS7A4700をとりつけるとノイズレベルは下がったように感じるのですが、躍動感がそこなわれてしまいます。ひょっとすると内部抵抗はたかいのかもしれませんね。
一番最初にTLT1010SSをつかって調整をはじめました。最初は一次側にも抵抗をいれていたのですが、音の鮮度が格段に落ちてしまいました。二次側に抵抗をつけなくても音はでるのですが、DACからみる負荷が低すぎるのか音が割れてしまいました。適切なインピーダンスのトランスでしたら二次側の抵抗も省略できるのではないでしょうか。
IVに利用したトランスもSANSUIのSTシリーズやFN1242Aなどで使用例の多いルンダールのマイクトランスでも同様の調整をして試しましたが、私の環境ではファインメットトランスとはまったくもって音のクオリティの次元が異なりました。

以上、私感をかかせていただきましたが、この変化や詳細の比較ができるようになったのも、ファインメットアウトプットトランスを真空管アンプにとりつけてからです。オリエントのままではなにかはっきりとした違いを感じることができなかった部分もあります。

まだまだ、私のアンプも発展途上ですので、現時点の評価がこの先ずっと続くとは考えにくいですが、多分TDA1545Aを超えるものとしては、PhilipsでしたらTDA1541AかTDA1540しかないのではないかと考えています。この2つのDACは私にとっては敷居が高いですね〜 (笑)



 
2014/06/20

ファインメットビーズ入りケーブル

友人から、Phile-webでアコースティック・リヴァイブさんからファインメットビーズを搭載したケーブルが発表されているという情報をいただきました。早速、webをチェックしてみると5月15日から開催された「Munich High End 2014」で発表されたようです。
ファインメットビースは同じ物か分りませんが、どんな音がするのでしょうね。

Phile-Web

【独HighEnd】ACOUSTIC REVIVE、新導体PC-Triple Cを採用した各種ケーブルを発表


ファインメットビーズはすでに一年以上まえから取り組んでいますが、ようやく市販品がでてくるようになりました。話題性は高いと思いますが、作り方や使い方が適切でないと効果が少なかったり逆効果になってしまう諸刃の剣。市販品ということで、ある程度効果を抑えて万人向けにしあげられているのかもしれません。さてさてどのような仕上がりになっているのでしょうか。


2014/05/11

小さな巨人 iPodShuffle 5G

由井さんが、タイムドメインに試聴に来られたお客さんがもってこられた、このiPodShuffleの音を聴いてびっくり仰天したとのことをおっしゃられていました。

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先日、戦友のSkyさんが遊びにこられたときに音をきかせていただいたのですが確かにいい。
iPhone4,5  iPodtouch3G,4G iPod nano  iPod 4.5G  iPad2などを抑えてダントツでした。
余韻の消え方などは本当にに秀逸で、物量投資のDACと互角の繊細さです。

iFixitの分解写真は4Gですが、内容はほぼ同じと思われます。このサイズの更に半分が基板で残りがバッテリーの構成となっています。

小さくコンパクトなほうが振動の影響が小さくかつ振動対策も大掛かりにならなくて済みます。
また、LCDも搭載していないためノイズの影響も小さくなっているものと思われます。

難点は小さくて無くしやすい事でしょうか。

〜追記〜
裏蓋を取り外して、電池の3.7Vラインに、チョークインプット半端整流をいれてみましたら激変でした。
ノーマルの場合も、振動対策としてお茶パックにいれた小さめの小石の中に埋もれさせるとケースの振動がおさまり高い音が落ち着きました。
 
2014/05/04

魔改造miniのアンプと再生機器

このGWにむけて仕込んでいた品物が続々と到着していろいろゴソゴソやっていますが、メインで魔改造miniにハマっています。

その中でも、このKinterという中華メーカーあなどれません。
そのままでつかうと、つまんない音なのですが少し(けっこう)手をいれると、なかなか良い音を出してくれます。

まずはアンプ。サンヨーのBTLのICが使われています。なんと送料込みで1500円程度。(ACアダプターなし)
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なぜこれを選択したかというと、由井さんが拙宅にこられたときにYA-1に使われているICを”サンヨー”と言われたからです。(実際はちがいます)(^^ 由井さんともあろうお方が試さずに間違うことはない!と勝手に決めつけて、簡単に試せる物はないかということでさがしていたら、これにあたりました。

カーステ用ですので、電源は12V。まずは簡単に準備してiPodtouchを接続して音だし。音はボケボケ、帯域は狭いのですが、なぜか音場だけは自然でした。
ということで、まずは小石の充填。
こいし

これで結構音がしまってきました。
これ以上どうするかというと・・・・やはり外部からの制振動。
これ2
結構な重量です。やはり銅がいいです。一番下の銅板2枚の間には小石をいれた袋を破産であります。

どうせなら行けるところまで行ってしまえということで、スペシャルな電源を準備しました。
電源

見づらいですが、黒大根2個とファイトミニチョーク、秋月ファインメット巻き直しでπ型フィルターとしてます。

入力側も同様に、やってしまえということで・・・・
それ

TLT-1595 ⇒ TLT-1010 のコンビネーション。単発でもすばらしいですが、iPhone ,iPodTouchのような再生機器を使う場合にこの組み合わせをつかうとすばらしい解像度と音の深みとなります。

最終的にこんな感じです。

さいこう

KinterでMA-200の再生部分だけ独立したものがあったので、早速ゲット。
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早速音だし。
やりすぎ

アンプと同じ電源を供給したのですが、開いた口が塞がらないほどの悪い音>>>> orz

ということで、到着して1時間もし無いうちに解体施工。内部のICからの出力がオペアンプで増幅された出力になっていたので、ICの出力をそのまま横取り。
あれ

おおおお! 結構鮮烈な音がとびだしてきました。

2台揃えても、3000円(送料込み) ちょいと(結構)手をいれれば生まれかわります。

もちろんスピーカーは小石で取り囲まれた、魔改造miniです。(笑)
2014/04/29

2A3真空管アンプのコンデンサー交換

少し大きい音量で音楽を聴くときはサンオーディオのSV-2A3を使って、GS-1をドライブしています。

真空管アンプの電解コンデンサーをすべてフィルムコンデンサーに交換しました。

SV−2A3回路図 
 sunaudiosv2a3


使ったコンデンサーはすべて、CDE 944Uです。
容量の大きいフィルムコンはサイズも大きくとてもシャーシの中に収まりませんので、端子台を設置して配線を引き出しました。
2A3


費用対効果はかなり高いのですが、設置のことを考えるとあまりおすすめできませんね。
このコンデンサーの端子には、回路図にもありますが高圧がかかっていますので、電源を入れる際には絶縁処理が必要です。

また、これらのコンデンサーにパラでBlackMatterも設置しました。
写真 2014-04-28 21 09 47

ガン玉、2706、ライカル、BP 使いまくりです。

いきなりGS-1に接続して壊してしまっては立ち直れませんので、魔改造miniに接続してみました。
こんなかんじ

miniは小石をつめた、箱の中に設置してあるのですが、ぶっ飛びサウンドです。(笑)


 
2014/04/08

WAV Trigger 6

SDカードプレーヤー化をめざしているSTM32F4をつかったWAV Triggerですが、最後に残っていたのは操作性でした。
無手順でシリアルコントロールができるのは分っていたので、Arduino UNOを使おうと準備していたのですが、ふとマニュアルを読み直すとこんな記載が・・・・

The Init file and the Init File Maker utility app

Like the MP3 Trigger, the WAV Trigger has a number of options that can be set through the use of an Init file – a text file that is placed on the microSD card along with the .wav files. However, the WAV Trigger also has a utility application that allows you to set these options using a graphical user interface, and will then create the Init file for you. The Init file is still a text file and can be created and/or edited by hand, but the WT-InitMaker app makes this process much easier and less prone to error.

To be recognized by the WAV Trigger, the Init file must be named “wavtrigr.ini” and be placed in the root directory of the microSD card. 

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ということで、早速 TRIG1:Play TRIG2:Next TRIG3:Previous TRIG4:Stopとして”wavtrigr.ini”を生成し、SDカードのルートフォルダーに書き込みました。
しかし、なぜか認識されません。

SDカードは読み書きを頻繁にしたもので、QA-550でも後から書き込んだファイルを認識しないことがあったので、SD Frmatterで物理フォーマットしなおして最初にwavtrigr.iniを書き込んだ後に音楽ファイルを書き込みましたところ無事初期設定が有効になりました。

これで、WAV TriggerもSD プレーヤーとして使い物になるようになりました。最後に残るのはSDカードを抜いて他のSDを差し込んだときに自動的にリセットされずに電源をきらなければいけないことぐらいです。

マニュアルはきっちり読まないといけませんね。反省です。
2014/04/04

WAV Trigger 5

超マイナーなWAV Triggerですが、デジタルアンプとDAC、それに必要なコンデンサー抵抗類を取り払ってしまいました。
また、電源もADP151の3.3Vを直接供給しています。ということで基板上にのっていて使っている部品は、SDカードソケットと8Mhzのクロック、STM32F4とその周りのパスコンのみとなってしまいました。
写真 2014-04-03 22 06 55
 
FN1242Aですが、AVDDにADP151からの5Vを供給しています。なぜかDVDDの3.3Vを供給しなくても音が再生できてしまっています。供給しない状況でDVDDの電圧は1.6Vになっていました。とはいえ、電気的に安定なはずはないので、3.3Vは供給しています。

この電源のフィルターはこちらです。
写真 2014-04-03 22 07 07

右が、WAV Trigger と FN1242AのDVDD。左がFN1242AのAVDDです。

気のせいかもしれませんが、8Mhzの水晶に錘をのせたほうが好印象です。 
2014/03/30

BP1.5を使ったUSBケーブルDCフィルター

パソコンのUSB電源にファインメットビーズで電源フィルターを取り付けて、結果良好でしたので、こんなものを作ってみました.

写真 2014-03-29 15 38 39

USB A,Bのメス端子をユニバーサル基板にとりつけて、電源ラインだけ表面に端子をだしたものです。
D+,D−は裏面で直結してあります。

今回は、BP1.5とPMLCAPでフィルターを構成してみました。こちらも同様に良好です。

これでいろいろフィルターの構成をかえて試してみたいと思います。


 
2014/03/28

WAV Trigger 4

WAV TriggerのI2Sの引き出しですが、PCM5100の脚の部分に、0.56mmのテフロン線で引き出しをしていました。足のピッチは0.65mmでしたので、比較的簡単に引き出す事ができました。引き出した足を、トリガーのGNDの部分に2列のピンの片方をハンダ付けして固定して外部への出力としていました。

この写真をご覧になられたrtm_iinoさんから、WAV TriggerのPCM5100へのI2Sの引き回しがかなり長くなっているので、出来るだけ最短で引き出したほうが良いという事と、同軸ケーブルでGNDをきっちり落とした配線をしたほうがよいとのご指摘をいただきました 。

ということで、LQFP64(ES9018Sと同じ0.5mmピッチ)の隣り合った足からI2Sの配線を同軸で引き出しました。ICの大きさは1cm角です。
 
I2S
 

このあと、絶縁テープを貼ってその上から、銅箔をはりました。

5Vの三端子レギュレーターが発振気味でしたので、コンデンサーをとりつけました。
I2S2
 
2014/03/25

WAV Trigger 3

I2Sの波形をととのえてみました。使う物はダンピング抵抗とBP1.5、Si5317のジッタークリーナーです。

まず調整前のFN1242Aヘの入力波形です。

①SCK  11.28Mhz
写真 2014-03-24 5 47 44

②BCK 2.8Mhz
写真 2014-03-24 5 48 22

③LRCK 44.1khz
写真 2014-03-24 5 47 19

SCKはかなり酷いです。まあこれでよく音がでていたものです。(^^;;
BCKも立ち上がりはそれほど悪くはないものの、立ち上がり後のリンギングが収束するまでに時間がかかっています。LRCKはよくわかりませんが、Hレベルで細かいフラツキがあります。

SCKはみてしまった以上これはなんとかしなければいけません。他もI2Sで立ち上がりラッチするとはいえ、BCKのリンギングは精神衛生上あまりいいものではありませんしLRCKの立ち上がり後の細かいふらつきも無いにこした事ないです。

そこで、75Ωのダンピング抵抗をつけてみました。
①SCK  11.28Mhz
写真 2014-03-24 20 25 31

②BCK 2.8Mhz
写真 2014-03-24 20 04 10

③LRCK 44.1khz
写真 2014-03-24 20 04 47

まあまあみれる波形にはなったと思います。LRCKやBCKのHのところで線が太くなるのは、Hの電圧がふらついているのではないでしょうか。

音質的には効果はみられたのですが、残念ながら劇的ではありませんでした。

そこで・・・・

クロックラインにBP1.5をいれてみましたが、波形が鈍ってしまい立ち上がりの角度がゆるくなってしまいました。
音質的に影響があるのは、やはりGND。

WAV TriggerとFN1242AのGNDはクロックの同軸配線のGNDで接続されています。
いつもとは逆に、クロックの同軸配線のGNDにBM1.5を通してみました。
写真 2014-03-24 20 38 24

ん〜!!!  ボーカルや楽器の甘いの付帯音が消えるではないですか。やはり機器間のGNDのノイズ除去が本当に重要である事を再確認した次第です。